京都大や精密部品メーカーのサンコール(京都市)などのチームは11日、歩くのが不自由な高齢者のリハビリを支援する新しいロボット「オルソボット」を開発したと発表した。
チームによると、歩行を支援するロボットはさまざまな製品が開発されているが、今回のロボットは、使用する人が、もともと使っているリハビリ用の装具に取り付けられるのが特徴。
電動アシスト自転車のような仕組みで、装着した人の歩行をロボットが感知し、あらかじめ設定されている最適な足の動かし方をモーターで促す。70代以上の男女を対象にした試験では、ロボットを使って歩行訓練した後、ロボットを外して歩いても、歩行速度が上がったり、歩幅が大きくなったりしていた。
従来のロボットと比べて、装着の手間が少ないとともに、複雑な設定などが必要ないため、専門家がいない施設でも導入しやすいメリットがある。
2020年3月に高齢者施設などへのリース販売を始める。価格は月額7万~8万円程度になる見込み。
チームの京大の大畑光司講師(リハビリテーション科学)は「正しい動きを教えるのが目的のロボットで、高齢者を勇気づけていきたい」と話している。(野中良祐)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル